トルコの食事雑感

トルコに入国してから約10日が過ぎた。世界三大料理と名高いトルコ料理であるがその実情は大半が塩コショウで味付けされた単調なものであり、美味しい美味しくないの議論はしないにしても日本と比べるとこの地域ではうま味という概念がさほど重視されていないようだ。

焼いた肉と、焼いた茄子やしし唐などの野菜と、生のスライストマトが出てきてそれ食べたらもういいよね、みたいな、そんな感じである。野菜も直火でサッと火を通すため、表面は焦げていても中まで火が入ってないことが多々ある。一皿25リラ(500円弱)くらいの安い店に通い詰めているからかもしれない。機会があればもう少し高い店に足を運んでみようと思う。

 

トルコでは野菜がとにかく安く、スーパーに行っても基本的に1キロ当たりの値段しか書かれていない。ジャガイモなんかは1キロ2リラ(現在のレートで40円程度)で売られているから驚きだ。しかも一つ一つがでかい。

 

そんなわけで、内食が極端に安く外食が高い構図がトルコ国内では形成されている。中食の概念は今のところあまり確認できていない。ケバブ屋でテイクアウトすることはできるがスーパーで総菜は売っていない。冷凍食品やパスタソースは若干あるのでそこら辺が中食と言える限界かもしれない。また、買い物をする際にはコンビニが存在しないので注意が必要だ。その代わりとしてトルコでは個人商店のような小さな食料を扱う雑貨屋が多数存在する。あまりしゃべりたくないときでも店主と顔を合わせて交渉しないといけないのでその辺は日本人にはやや辛いかもしれない。それと、思いのほか喉が渇いたときにサッと水道の水を飲むことが出来ないのがもどかしい。定住の地に着いたら10L単位で水を買いだめしておこうと思う。

 

ここまであまりいい評価をしてこなかったトルコの食糧事情だが、ジュースをはじめとして液体はかなり自信をもっておすすめできる。レッドブルは500mL缶で7.5リラ(150円)だしその他の飲み物も安い。コーラやファンタをはじめとして炭酸飲料のラインナップは日本とさほど変わらないし、日本にはあまりないアプリコットやチェリー、ざくろ100%のジュースがあるのが珍しい。難点としてはノンシュガーの冷たい飲み物はスーパーに存在しないことだ。アイランという冷たい塩入りヨーグルトはあるのだが、基本的に真夏でも砂糖の入っていない飲み物を飲むためには熱いチャイを飲むしかない。もし、トルコでノンシュガーの冷たい飲み物を知っている方がいたら教えてほしい。

 

スープ料理もとても美味しいと僕は思う。トマトスープ(domates çorbası)やチキンスープ(tavuk suyu çorbası)などの馴染みのあるものからレンズ豆を使ったエゾゲリン・チョルバス(ezogelin çorbası)、すりつぶしたレンズ豆のメルジメッキ・チョルバス(mercimek çorbası)など、その種類は多岐にわたる。中でもメルジメッキ・チョルバスは僕のおすすめだ。もし、読者諸兄がトルコに来る機会があれば是非注文してほしいと思う。

 

 

 

入国したときよりも日本食を食べたい気持ちは薄れたが、出汁のきいた豚汁が恋しい。早く役目を終えて日本に帰りたいというのが正直な感想だ。